区議団ニュース 2011年8月号(No.225)―侵略戦争美化・憲法敵視の教科書撤回を/命とくらし守る自治体へ全力


PDFファイル大田区議団ニュース2011年8月号(No.225)

区教委が育鵬社版教科書採択

日本共産党区議団が抗議

大田区教育委員会は5日、区立中学校29校(夜間中学を含む)で来年度から4年間使用する歴史と公民の教科書に侵略戦争美化・憲法敵視の育鵬社版を採択しました。
日本共産党大田区議団は区内団体とともに区教育委員会に対して育鵬社版の歴史・公民教科書を採択したことに直ちに抗議しました。
抗議文では「育鵬社版歴史・公民教科書は、第一に、太平洋戦争は自存自衛、アジア諸国民を解放する戦争として、日本の侵略戦争を美化・正当化していること、第二に、大日本帝国憲法は人権を大事にした良い憲法と描いており、現憲法否定の立場にある、第三に、いま大問題となっている原子力発電を、推進論の立場で書かれていること、第四に、育鵬社の教科書は他社教科書からの盗用疑惑問題も起きていること」を指摘しています。「侵略戦争と植民地支配への反省とその誤りの清算は、戦後日本の出発点であり、国際社会の一員としての絶対条件」であり、「過去の誤りに誠実に向かい合い、その反省の上に平和と民主主義を理念とする憲法があることを学ぶことは、子どもが主権者として育つために不可欠」と述べ、教育委員会に対し、今回の育鵬社版歴史・公民教科書の採択を撤回し、採択し直すことを求めました。

各団体の要望を来年度予算へ

日本共産党大田区議団は毎年、区内の障害者、高齢者、労働者、教育、子育て、中小企業関係など広範な団体と次年度の予算要望の懇談会を行っています。
今年も私立保育園の園長先生との懇談会を皮切りに始まりました。区議団は、現場の切実な思いを受け止めて区長に届け、また、本会議質問や委員会で取り上げて実現するために奮闘してきました。
その中で、「ものづくり経営革新緊急支援事業」「認可保育園の増設」「住宅リフォーム助成」「家具転倒防止器具支給」などが実現しました。
今年もたくさんの要望をお聞きし、実現に向けて力を尽くします。

「原発からすみやかな撤退」署名4063筆 国会に提出

8月5日、日本共産党大田地区委員会と大田区議団は原発からのすみやかな撤退を求める署名(第1次分)4063筆を国会に届けました。
対応した笠井亮衆院議員は、九州電力のやらせメールは関連会社の社員のなかで「これは、法令に違反することではないか」と話し合いが始まり「どこかに相談しよう」ということで日本共産党県議に話が来たことを紹介。「赤旗のスクープ、国会の質問と草の根での運動との連携が広がっている」ことを報告。参加者からは「駅頭で署名活動をしたり、町工場の社長が福島に工場がある、他人事ではないと快く署名をしてくれたなど、いろんな思いが詰まっています」と説明。笠井議員から「共にがんばりましょう」と激励があり、みんなで奮闘することを確認しあいました。

ホンモノの自治体はここにある

自治体学校in奈良

7月23~25日、奈良で行われた第53回自治体学校に党区議団4名で参加しました。今回のテーマは「ホンモノの地方自治はここにある」でした。
震災後、自治体の役割の重要さが改めて注目されています。しかし、大田区は「民間でできることは民間に」の流れの中で職員を減らし、民間委託や指定管理者制度導入など行政としての責任を放棄しています。
地方自治法には「住民の福祉の増進」が掲げられています。この原点に立ち返り住民が安心して住み続けられる大田区にする決意を新たにしました。

戦争から子どもを守ろう

母親大会に参加 金子悦子

今年の日本母親大会は7月30~31日、「世界の母親・女性が手をつなぎ、核戦争から子どもを守りましょう」と1955年に始まった母親運動の原点の地・広島で開かれました。
記念講演は、湯浅誠さんの「貧困なくし人間らしく生きられる社会をつくる」というテーマ。「社会のさまざまな歪みの中で、生まれた新しい言葉、就活・婚活・ぼーっと生きていてはいけないよ、生活するには活動しなくては」「社会にはないものが多いが、なければ作ることだ。制度に人間を合わせるのではなく、人間に合わせて制度をつくることが必要、今はそれができる時代」という内容でした。クミコさんの「INORI~祈り~」は感動もひとしお。吉永小百合さんの朗読も、大変話題になりました。

「新システム」法案通さない世論を

全国保育合同研究集会 すがや郁恵

8月6~8日に群馬県前橋市で開催されました。オープニングフォーラムで岩手県陸前高田市の保育園長の「3月11日お昼寝中に地震に襲われ、パジャマ姿、はだしのまま、お迎え後に園に残った30数人の子ども達と津波から逃げている途中『私のことはおいていきなさい』というおばあちゃんの声が聞こえてきた」との報告に、改めて悲惨な状況であったことを思いました。
また、同園長は「ゼロ歳児3人に保育士1人、1歳児6人に1人の最低基準では子ども達を守れない」と訴えました。
福島市の保育園長は「放射能災害に苦しめられている」報告をしました。
政府が進めようとしている「子ども新システム」分科会では、「新システム」は、営利企業が参入し自治体の公的保育を解体し、保育園を見つけるのは保護者、保育料も預けた保育園で決めることになり、これまでどの子ども達にも平等に行われた保育が、行われなくなります。子どもたちの幸せを守るために、「子ども新システム」の法案を通さないために世論と運動をつくるためがんばります。

核兵器廃絶に向けての広がり実感

原水爆禁止世界大会 黒沼良光

原水爆禁止世界大会にはNGOのみならず国連と6ヵ国の政府が参加し、国連事務総長から「皆さんの一筆一筆の署名が発展しつつある核兵器廃絶の歴史的プロセスへの人々の参加を促しています。」とエールを寄せられたことに感激しました。核兵器廃絶への運動の広がりと、国際社会から広く認められつつあることを実感しました。
また同じ放射線被害を生み出した原発からの撤退運動への連帯表明は素晴らしいものでした。菅首相が「究極的」と先送り発言したことは許されません。今後の運動が大事です。

ポスターできました

世論と運動で税金のムダ遣いを止めさせましょう

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