2024年1月2日に東京国際空港で発生した航空機事故に関する声明を発表しました


2024年1月2日に東京国際空港で発生した航空機事故に関する声明

2024年1月5日
日本共産党大田区議団

2024年1月2日に東京国際空港(羽田空港)で発生した、日本航空A350型機と海上保安庁DH8C型機の衝突事故で機体が炎上し、海上保安庁の航空機の乗員6人のうち5人が亡くなり、1人は重傷を負いました。日航機の乗客367人、乗員12人の計379人は全員機体から脱出、うち14人が負傷し、まさに危機一髪でした。
犠牲になられた海上保安庁職員の皆様とそのご家族に対し、深い哀悼の意を表します。また、この事故により負傷されました皆様の早期回復をお祈りするとともに、関係者の皆様へお見舞い申し上げます。
原因はまだ不明であり究明が急がれます。同時に再発防止のために何が必要か、考える必要があります。
国は、2020年のオリンピック・パラリンピックに向けた旅客需要増加に伴う航空便の増便を行うために、羽田空港の機能を強化する「滑走路の運用及び飛行経路の見直し」により、年間3.9万回の空港処理能力の拡大を見込むことが出来るとして、2020年3月29日より、羽田空港の機能強化・増便・新飛行ルートが開始されました。
当初より、日本共産党大田区議団は、航空機事故・騒音・落下物・航空機エンジンからの排気ガスによる大気汚染などの問題や、羽田空港で働く、乗員・客室乗務員・整備士・グランドハンドリング・管制官などの労働者への労働密度の増加の問題などから、羽田空港機能強化・増便・新飛行ルートには白紙撤回をもとめてきました。
大田区議会・羽田空港対策特別委員会において、「東京国際空港におけるゴーアラウンドついて」の毎月報告でゴーアラウンド(着陸やり直し)の発生理由として「先行到着機の滑走路離脱遅れのため」「他の航空機との間隔設定のため」「トーイング機等の滑走路離脱遅れのため」などがあげられています。党区議団は、これらのゴーアラウンドは羽田空港の過密化に原因があると指摘してきました。
また、2023年6月10日に羽田空港の誘導路で航空機同士が接触し、翼の一部を損傷した事故でも、国際線の導入が進んだことで過密状態にあり、4本ある滑走路は井桁状に組まれ同時着陸も可能で、管制業務はとても複雑になっていると指摘してきました。
こうしたことから、羽田空港のオペレーションを従来の運用「海側から着陸し、海側に離陸」にもどし、増便を見直すことを、再三もとめてきました。
ひとたび、航空機事故が起きると、多大な影響が出ることは、今回の事故が物語っています。後続便への影響はもとより、羽田空港のC滑走路が復旧されるまで影響は続きます。このことは、利用客や貨物やビジネス・経済にも広範囲に及びます。
今般の航空機事故においては原因を究明し、それに基づく再発防止策を早急に策定することです。そのためにも羽田空港機能強化・増便・新飛行ルートを見直すことを強く表明するものです。

以上

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