4月に行われた区長・区議会議員選挙で日本共産党は9名全員当選しました。9名の区議団で早速、①災害に強い防災対策 ②75歳以上の高齢者の医療費無料化、認可保育園の増設で待機児をなくす、特養ホームの増設で待機者をなくす「3つのゼロ」③若者の雇用確保、小児科・産科の充実、公営・高齢者住宅の建設など3つの安心 ④中小企業(工場・商店・建設業)対策 ⑤大型開発中止 ⑥民意を反映する議会改革などに取り組み、公約実現に全力をつくします。
自・公・民など 密室協議で議会役職独占
23日、改選後初の区議会が開かれ、区議会の各委員会の正・副委員長の選出が行なわれ、自民、公明、民主の3党と「たちあがれ日本」の犬伏議員が、密室で協議し、正・副委員長を独占しました。
本来、区議会の役職は、選挙で示された区民の意思にもとづき、各党・会派の議席数に応じて配分すべきです。そのために、大田区議会も2007年までの60年間、また大田区以外の22区議会でも、議会の運営は各会派の合意で進めることが基本になっています。
しかし大田区では、この4年間、話し合いによる合意ではなく、自民、公明、民主の3党が密室協議と数の力で議会役職を独占するという異常な議会運営が行なわれてきました。
日本共産党大田区議団は、改選後の議会のスタートにあたり、大田区議会の異常な事態を正し、区民の意思と声が尊重される議会改革の提案を行い、少数会派との共同をすすめながら奮闘しました。
正副委員長選出の結果
(2011年5月)
会派名 | 議席数 | 委員長 | 副委員長 |
---|---|---|---|
自民 | 16 | 5 | 4 |
公明 | 12 | 3 | 4 |
共産 | 9 | 0 | 0 |
民主 | 6 | 1 | 2 |
たちあがれ日本 | 1 | 1 | 0 |
少数会派 | 6 | 0 | 0 |
注1)少数会派の議席数は「たちあがれ日本」以外の議席数です。
注2)委員長・副委員長は、議会運営委員会1、常任委員会5、特別委員会4、合計10の委員会に各1人づつです。
傍聴者からのご意見
- みんな党が違うのだから、考えが違って当然。だからこそ、議席に応じて役職配分すべき。
- はじめて議会を傍聴しました。こんな風に自民・公明・民主が役職を独占しているなんて知らなかった。
- 区民に実情をもっと知ってもらった方がいい。
…など70名の傍聴がありました。日本共産党大田区議団はこれからも議会改革を進める決意です。
ご協力をお願いします
東日本大震災で大田区に避難をしている方はおよそ200名といわれています。必要なものをお聞きしましたら、夏服、下着(新品)、お米(うどん、パスタなどの乾麺)などの要望がありました。提供できる方はぜひご協力ください。区議団・各議員までご連絡ください。
新しい議会への決意
各議員の役職、所属委員会、決意を紹介します(所属委員会は常任委員会/特別委員会の順。議運=議会運営委員会)。
藤原 幸雄 団長
都市・環境/羽田空港対策
大田区でいちばん南に位置する羽田・本羽田・萩中・糀谷地域は地震、津波の緊急対策が求められております。また、京急空港線各駅にエレベーターや可動式ホームドア設置でがんばります。安心してくらし、働きができる街をつくるためにトコトン行動でとりくみます。
大竹 辰治 幹事長
総務財政/交通問題調査/議運
選挙後さっそく被災地へ区議団4人で行きました。2ヶ月を過ぎてもまだ瓦礫の山が残っている現地での光景は、想像を絶するものでした。大震災を教訓に区の防災計画を抜本的に見直させ、いのちとくらしを守るため全力でがんばります。
和田 正子 副団長
こども文教/交通問題調査
区議選の公約「待機児解消」「特養ホームの待機者解消」「75歳以上の医療費を無料」という3つのゼロは共感を得られたと実感しています。区民の税金は、大型開発ではなく、命と暮らしを守るために使う当たり前の区政実現にがんばります。
すがや 郁恵 副幹事長
総務財政/防災・安全対策
私は、まず、4期目に押し上げていただいたことが本当にうれしいです。この喜びを力にいつも初心を忘れずにがんばりたいと思います。3月11日の大震災を経験し、何よりも「いのち」をだいじにするとりくみをつよめます。
黒沼 良光 副幹事長(政調)
地域産業/観光・地域活性化対策 5月の連休に大震災の救援・視察活動に行き、被害の大きさと深刻さに人生が変わるような経験をしました。5期目のスタートです。皆様からいただいた支持に応えるため、持てる力を全力で出し切ってがんばります。
金子 悦子
地域・産業/交通問題調査
まず、大田区の防災計画に本格的な津波対策をたてさせます。次に被災者支援と復興に、区の役割を明確にします。区に原発事故・放射能被害から区民を守る検討会議を発足させます。
清水 菊美
保健福祉/羽田空港対策/議運
大震災と原発事故の被災地救援復興に全力を挙げます。大田区の防災計画を緊急に見直し、区民の命・財産を守るには大型開発優先ではなく、福祉の充実、商店街、町工場中小企業支援でこその立場で頑張ります。
佐藤 伸
保健福祉/防災・安全対策
「震災を教訓にした防災計画の見直し、災害に強い街づくりの強化へ」大田区政の転換を目指します。原発災害に備えた区独自の対応の実施。また国民健康保険料の値下げなど福祉に重点をおいた大田区にするためにがんばります。
福井 りょうじ
こども文教/観光・地域活性化対策
「この地域に共産党の区議が必要」と多くの皆さんの声が大きな力となり、この調布地域では14年ぶりの議席となりました。私も3回目の挑戦で初当選となりました。実現するまで諦めず粘り強く行動が信条です。
大震災の被災地(宮城・福島県)を党区議団視察
日本共産党大田区議団(大竹・清水・佐藤区議、梶谷事務局長)は、5月10・11日の2日間、宮城県東松島市、福島県いわき市を視察しました。
津波で大きな被害を受けた東松島市
東松島市では、市長が懇談してくれたことに感謝するとともに、日本共産党長谷川市議の日ごろの活動と、震災後の昼夜を分かたずに奔走しているであろうと思うと感動しました。
いわき市では津波・地震の被害だけでも甚大なことに加え、原発問題が本当に深刻でした。東電、国、県、市が安全であると言い続けてきたことへの怒りを痛切に感じました。
大田区の防災計画の見直しは一刻の猶予もできません。大田区としての救援・復興支援の強化が必要です。また、原発問題に関しても大田区の放射線被害対策では当面、区内に1つもない測定器の設置と、正しい情報・知識の共有を区の責任で行わせます。
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現実は想像を超えていました。地震・津波で破壊された町の姿に、言葉もありませんでした。また、目に見えない放射線の恐怖にさらされて生活している人々のことを思うと、一日も早い復興のため政治の責任が本当に重大であると思いました。(清水記)
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議会日程(案)
6月
- 9日(木)定例会(第1日) 代表質問 藤原議員
- 10日(金)定例会(第2日) 一般質問 黒沼・福井議員
- 13日(月)常任委員会
- 14日(火)常任委員会
- 16日(木)特別委員会
- 20日(月)定例会(第3日)
○議会への傍聴にお越しください。
命を守る施策が前進!
65歳以上の高齢者世帯や障害者の方のいる世帯に無料で設置している、「家具転倒防止器具」設置の対象者が、住民税非課税世帯に加えて住民税課税所得金額80万円以下の世帯まで拡充されました。
この制度を利用した方から「つけてもらってうれしかったです」と感謝の声も届いています。多くのみなさんに活用していただきたいと思います。