区議団ニュース2020年1月号(No.280)――市民と野党の共闘の発展で新しい政治への道を開こう


PDFファイル大田区議団ニュース2020年1月号(No.280)

新年明けましておめでとうございます

区民の皆さんとの共同で政治を変える年に全力でがんばります。
安倍政権がこの7年間でやってきたことは、憲法と平和、くらしと経済、民主主義と人権などあらゆる分野で、戦後どの内閣もやってこなかった史上最悪の暴政の連続です。この安倍政権を倒すため、政治的立場の違いを乗り越え野党が結束して野党の連合政権をつくり、新しい日本の政治をつくるため力を尽くします。
また、自民・公明の松原区政は、公共施設・保育園保育料の値上げで区民負担を増やしながら、新空港線、羽田空港跡地開発に莫大な税金を投入しようとしています。こんな区民不在の悪政から、くらし第一の区政転換に頑張ります。
党区議団は新しい年が、区民の皆さんとの共同をすすめ、国・区政の転換の年に全力で頑張ります。
2020年1月

区民のくらし、営業を守るための緊急要望

党区議団は、昨年12月10日、区長に対し「緊急要望」を行いました。
昨年は、10月の10%の消費増税、台風の影響も加わる中で年末を迎えました。以下の4点を求めました。
1.台風の影響よる雨漏りや破損など公共施設の整備を、区内業者に発注し、早急に仕事確保をすること。
2.中小企業庁から関係機関宛てに出された通知(11月25日付)に基づいて、融資の迅速化、相談窓口の拡充・開設、利子補給や保証料の免除など年末の特別対策をとること。
3.年末年始の区役所閉庁は9日間、緊急相談窓口を開設し生活資金・応急小口資金の特別貸し付け、住宅喪失者の緊急避難住宅の確保。そのことを区報等で知らせること。
4.国民健康保険料を値上げしないこと。保険料を抑えるために、国庫負担割合を増やすことを国に求めること。東京都にも財政支援を求め、区も独自に法定外繰り入れを継続し、均等割の軽減策をとること。

大型開発を見直し安心・安全の大田区に――福井りょうじ


(映像は大田区議会ホームページより:57分)

台風15・19号について

台風19号の被害は区内で630件の浸水被害、区内避難者は約1万2千人となりました。ある避難所では満員を理由に受け入れを断るケースがでました。
防災計画を抜本的に見直し、公共施設などを最大限活用して水害時の避難場所を設けること、垂直避難も合わせて避難計画の中に盛り込むよう求めました。
区長 避難場所の開設方法を工夫すると同時に、垂直避難など命を守る行動をとることを啓発してまいります。

大型開発を見直し中小企業支援を

区民に重い負担となる新空港線の白紙撤回を求めました。
区長 中止は考えておりません。
今年度の経済産業費予算47億円で全体のわずか1・7%になっています。予算編成の重点事項として位置づけ、経済産業費を抜本的に増やすことを求めました。
区長 商店への支援、及び後継者対策として措置した予算を適切に執行してまいります。

住み続けられる大田区に

公営住宅法に則って大田区が区営住宅の増設を行うべきです。
区長 区営住宅を増設する考えはない。

権利としての生活保護制度に

「生活保護のパンフ」を作成し、生活福祉課だけでなく出張所・図書館など公共施設にも配布するなど、区民が生活保護を理解しやすい環境にすることを求めました。
区長 生活保護制度を適切に利用できる環境づくりに努めていく。

災害避難所の改善と子どもの貧困対策の強化を――佐藤 伸


(映像は大田区議会ホームページより:29分)

「災害避難所の改善と備蓄品の充実」と「子どもの貧困対策の強化」の2項目で質問しました。

災害避難所の充実を

首都直下地震等により区内で36万人を超える避難者が区内で想定されている中で、避難想定に対応した避難所を区立学校施設だけでなく都や国と連携し、民間とも協定を広げ確保するよう求めました。また、避難所の環境改善のために、避難者20人に1個以上の洋式・子ども用を含むトイレの確保や段ボールベッドの導入などを求めました。区は段ボールベッドや間仕切り・畳などの活用の計画を表明しました。

子どもの貧困対策の強化を

子どもの貧困対策推進のために専任の部・課長をはじめ体制強化を求めるとともに、学校での朝食提供を始めるよう提案しました。

3件の条例を提案

党区議団は他会派とも共同し、第4回定例会で、区議会議員の権能でもある条例提案を3件提出しました。

(A)子どもの国保料を無料に

国保の均等割を第1子から無料にする内容です。共同提出者が1会派あり、「財源の根拠が薄く、賛成できない」という与党に対して、日本共産党区議団は、予算組み替え動議で提案しているように無駄遣いをただせば3億9千万円ほど生み出せる。賛成会派も「財政基金600億円余、不用額18億円余なので可能」あるいは「23区共通と言うのだから都の財政調整基金の活用も考えられる」など実現可能な建設的な提案がされました。

(B)勝海舟記念館の入館料の見直しを

9月7日に洗足池の畔に開館した、勝海舟記念館は全国で初めて勝海舟に焦点を当てた記念館として注目されています。来館者の裾野を大きく広げる効果のある入館料の割引設定の100円(一般は300円)を高校生までの子どもや65歳以上の高齢者に拡大する内容を提案しました。教育的観点での拡充にもなり、より勝海舟記念館及び大田区への来訪者の増加を期待できる提案でしたが、「開館してまだ日が浅い」等の理由で否決されました。

(C)23区で一番高いサッカー場利用料の引き下げを

来年4月オープン予定の森ヶ崎公園サッカー場利用料は建設費などを利用者にも負担させるために23区で一番高い利用料となります。公共施設は住民の福祉増進のためにあります。施設利用料に建設費などを含めること自体間違っています。
今回、引き下げる条例提案を行いましたが、否決されました。

条例案 共産 自民 公明 令和 立憲 つらぬく フェア民 ネット 無所属 区民 都民ファ
(A) × × × × × × ×
(B) × × × × × × × × × × ×
(C) × × × × × × × 棄権 × × ×

(A)~(C)は各条例案、丸数字は会派人数、◎は提出者、○は賛成、×は反対

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