- 熱中症対策の緊急要求 党区議団が区長・教育長に提出
- 憲法を暮らしに活かす地方自治 自治体学校
- 子どもたちを大切に育てる 第50回全国保育合研
- 核兵器禁止条約採択1年 原水禁世界大会に参加して
- 道徳教科書採択(区立中学校)は「日本文教出版社」に
8月15日、73回目の終戦記念日は、32度の真夏日になりました。党区議団は、JR蒲田駅東口で「憲法9条守り、安保法制撤回、二度と戦争はさせない」と、決意を込めて、猛暑の中、行きかう区民へ訴えを行いました。
特に今年は、韓国・北朝鮮、米国・北朝鮮のトップ会談が行われ、核兵器廃止、対話による問題解決を目指す取り組みによって東アジア地域での緊張緩和が一気に進む一方で、安倍政権は北の脅威を語り、アメリカいいなりで、次の国会に改憲案を提出しようとしています。日本共産党は、国民と野党の共闘をさらに強め、憲法9条改悪阻止、くらし守るためにも、安倍首相早期退陣、核兵器のない世界の実現目指す訴えを各区議が行いました。
また、大田区が平和都市宣言記念事業として「花火の祭典」は、天候に恵まれ多摩川河川敷で行われました。 宣言では「大田区は平和憲法を擁護し核兵器のない平和都市であることを宣言する」とあります。今月は13日から第3回定例会、決算特別委員会も開かれます。党区議団は、区がその立場に立つよう、区民のくらし、福祉をはじめ、憲法を生かした区政運営を求めていく決意です。
熱中症対策の緊急要求 党区議団が区長・教育長に提出
党区議団は8月14日、松原区長に「熱中症対策に関する緊急申し入れ」、松原区長・小黒教育長に「区立小・中学校の体育館に冷暖房機器の設置を求める申し入れ」を提出し、川野副区長が応対しました。(→全文はこちら)
○熱中症対策に関する緊急申し入れ
今年は連日記録的な暑さが続き、各方面から「命に関わる危険な暑さ」として熱中症への対策が呼びかけられており、熱中症対策が特に必要とされる高齢者世帯、子育て世帯、障害者世帯等や、生活保護を受けている全世帯や低所得者に対する冷暖房機器の設置への支援策を講ずること。生活保護世帯には、電気代相当額を区独自の法外援護支援を申し入れました。
○区立小・中学校の体育館に冷暖房機器の設置を求める申し入れ
小・中学校の体育の時間に熱中症で搬送される事態も全国で起こっていますが、体育館には冷暖房機器の設置がなく、昨今の異常な猛暑では、体育の授業や、部活動にも大きな影響を及ぼし、重大な問題となっています。また、学校は災害時には避難所となっており、このような状況を一日も早く解決していくため、区立小・中学校の体育館や、家庭科室、音楽室、技術室など特別教室に冷暖房の機器を設置することを申し入れました。
憲法を暮らしに活かす地方自治 自治体学校
8月8日から10日まで、福岡で開かれた自治体学校に、大竹、黒沼、福井の区議3名が参加しました。
まず、記念シンポは、歴史を通して平和を考える上で時期にあった内容でした。
第2部は、特別対談「地域・くらしに憲法をいかす自治体づくり」で、地域を真に豊かにするには、行政は市民の幸せづくりを応援する条件整備会社という内容で、大田区とは大違いと思いました。
3つの分科会に各自参加・意見交流しました。
①生存権を活かす社会保障を再構築する。では「社会保障削減と脆弱な日本の社会保障」の内容で語られ、克服のために介護保険法を廃止し総合福祉法の提案がされました。
②公共施設等総合管理計画への対応と展望では、問題点として国の狙いが「総量削減政策」になっていることです。その根拠は将来人口減少と財政難としています。大田区では人口が減らない予測にも関わらず「今後45年間で公共施設を1割程度削減目指す」としてとんでもない計画です。
③世田谷区における公契約条例制定では、トップダウンではなく、区民が懇談を重ねて実現させました。「ダンピングの横行をなくせ」「官製ワーキングプアをなくせ」の一点で共同し、条例制定のための検討委員会を設置求める請願の全会一致採択にこぎつけたことは大田区で実現していくのに参考になりました。
子どもたちを大切に育てる 第50回全国保育合研
1969年8月、日本の平和と民主主義を守り、子どもたちを大切に育てることを願うたくさんの保育や子どもたちにかかわる人によって誕生した全国保育合研が第50回を迎え、すがや区議が参加しました。
当時アメリカの占領下にあった沖縄からもカンパで参加したそうです。子ども、保護者、保育者それぞれの権利が保障され、生活にねざし、発達を踏まえた保育の創造とそのために必要な条件整備・制度の実現目指してきた保育合研が「ポストの数ほど保育所を」「産休明け保育」などの運動とも共同し、児童福祉法第24条「自治体の責務」を守らせ歴史を切り開いてきたことを強く感じました。
現在も、減らない待機児童、保育士の低賃金、区立保育園の民営化など保育をよくするための課題は山積みです。
また、3歳児以上の無償化は来年の消費税増税の引き換えです。世論と運動で、改悪許さない先頭に立つ決意です。
核兵器禁止条約採択1年 原水禁世界大会に参加して
今年の大会は、大田区から25人参加しました。核兵器禁止条約採択1年と、米朝会談後、大きく変化して開かれました。原水禁国民会議元事務局長の福山さんが、総がかり実行委員会の共同代表として挨拶し、分裂していた原水禁運動を統一する展望が見えるものでした。金子区議は、「核兵器と原発」の分科会に参加し、福島の現状と、どう分断がされているか、科学者の視点、運動の視点と避難している親子の発言もありました。「被ばく」という点では、「核兵器と原発」は同じものであること、稼働中と停止している核のゴミの災害危険度は同じであり、無害化するには100万年かかることを、改めて認識しました。閉会総会では、高校生が何人も発言され、広島市の基町高校では、被爆者の証言を聞いてそれを描くという取り組みが7年も行われているそうです。
大田区の運動を一層前進させようと決意しました。
道徳教科書採択(区立中学校)は「日本文教出版社」に
8月3日、来年度中学生が使用する道徳教科書の採択が教育委員会で行われました。区民意見は469件、28全区立中学校から意見が出され、傍聴者は157人でした。
昨年との審議内容の違いは、これまで公平性のためと出版社名をA・B・Cと表現していたのを、出版社名を使用し、傍聴者にもわかりやすくなっていたこと、区民意見や学校意見をよく読んで尊重した発言をする教育委員が多く、「自己評価させていない」教科書を選んだという発言もありました。これらは、個人や団体の方々の粘り強い運動の成果です。 「大田の子どもたちのこころに成績をつけないで」の運動をさらにひろげましょう!