区議団ニュース 2013年1月号(No.233)―消費税増税中止、原発即時ゼロ、 憲法を守るたたかいの年に


PDFファイル大田区議団ニュース2013年1月号(No.233)

区民と共同の輪をひろげ、くらし・営業を守り社会保障拡充をめざします

二〇一三年一月  日本共産党大田区議団

 昨年末の総選挙で、民主党政権の「消費税増税、原発再稼働、TPP、オスプレイ、憲法改正、景気対策」など何一つ国民の側に立たず、財界・アメリカいいなりの政治に、厳しい審判が下りました。
代わって政権を担当する自民・公明党の安倍連立政権も、前政権と変わりなく、財界・アメリカからの要望にそって「憲法改悪や軍事拡大」などの危険な道に踏み出そうとしています。しかし、憲法改悪や消費税増税など許さない国民の大きな運動が、全国各地で広がるものと確信し、党区議団も、その先頭に立ってがんばり抜きます。
大田区政は、この数年の深刻な不況と区民の収入減で、区の収入不足を理由に、高齢者の寿・長寿祝金や入浴券支給枚数削減などを行い、その一方で駅前再開発や新空港線「蒲蒲線」着工をめざし五億円もの新たな積立をするなど、逆立ちの区政運営をすすめています。
党区議団は二〇一三年を、区政を転換し区民の生活と営業を拡充し、地域産業に仕事を取り戻し、子ども、高齢者・障害者の痛みを和らげる大田区政を取り戻すために広範な区民との共同の輪を広げ、要求実現に全力で奮闘する決意です。

区民の願いが実現

○リフォーム助成が拡充
補正予算(4次)で1千万円増額(2面詳細)
○給食食材の放射能検査で前進
保育園、小・中学校の給食食材の検査が補正予算(3次)に盛り込まれました。区民からの陳情提出や党区議団が一貫して求めていたものです。
○区内プレミアム付商品券への支援
今回で4回目の支援となる予算が補正予算に盛り込まれました。
○シルバーピアの建設
○認可保育園の増設(5園469名)

各団体との共同をすすめる

新年度予算編成に対する懇談会を20団体以上と実施、発達障害の学習会開催(7月19日)を医師会と連携して行い48名参加、介護シンポジウム(9月7日)には蒲田医師会会長がパネリストとして参加して130名参加。

第4回定例会

第4回定例議会が11月29日~12日10日に開催され、大竹議員と金子議員が質問しました。

くらし・営業優先で好循環・ 持続可能な区政に/大竹辰治議員

 まず、被災地を支援するはずの復興予算が京急蒲田駅の駅前再開発に使われている。復興予算に使うように国に意見をあげるべきと求めに、区長は、コメントする立場にないと答えました。
また、地方自治体の役割を発揮し区民の命、暮らしを守る防波堤として、削減されたいきいき高齢者入浴事業を昨年度の規模の事業に戻し、寿祝金・百歳以上長寿者祝金事業も縮小される前の規模に事業を戻し、区民の痛みを和らげる施策復活の求めに、復活する考えはないと答えました。
さらに、区民本位で暮らしと営業を守ることこそ、歳入増にもつながり、持続可能な区政になる。区は、多額の予算が伴う大型開発は中止・見直すべきと求めました。
介護保険では利用料金の軽減制度について、現在ある制度を活用や、低所得者へ減免制度を区独自で拡大すること。また、特養人ホームを待機者に見合う基盤整備計画を策定し、建設を区が責任を持って進めるべきと求めました。

保育園待機児ゼロ・少人数学級早期実施を/金子悦子議員

設置が遅れている海抜標示についての質問に、現在区内全域の標高調査を行っており、調査の終わった地域から設置していると答弁。
保育園待機児解消問題について、認証保育所等に入所した児童を待機児として数えない計画では待機児ゼロは達成できないとの指摘に対し、定員増の上乗せに取り組んでいると答えるに留まりました。
少人数学級の早期実施については、35人学級を全学年に拡大すると教室が不足するとして消極的な姿勢を示しました。

リフォーム助成 補正予算で拡充

第4回定例会に提出された補正予算に、リフォーム助成拡充の補正予算1000万円が組まれました。第3回定例会で党区議団の質疑に対し、本予算2000万円のうち1700万円余が活用され、それに伴う経済効果は工事費だけで3億6千万円であり、大田区の地域経済に貴重な役割を果たしています。
その後、予算額を超える申し込みがありキャンセル待ちになっていることから、党区議団は11月15日、区長に対し、補正予算を組むことを要望していました。

195項目の来年度予算要望と緊急要望を提出

 党区議団は昨年11月19日、松原大田区長に対し、全195項目の2013年度予算要望を提出し、大竹区議が重点項目を中心に説明しました。
区長と同席した野田副区長は「来年度の予算は例年以上にきびしい。5%マイナス予算を2年続けたが、これ以上は難しい。財源不足の中、区民の要望は強く、落差をどのように埋めていくのかが課題。事務方が現在最終の詰めに入っている」などと答えました。
区議団は防災、検診、地域産業、高齢者などの願いに答える予算にするようにと要望しました。
また、党区議団は昨年11月15日、区長に対し、「区内地域経済振興のために住宅リフォーム助成制度拡充を求める緊急要望」および「区民の暮らしと営業を守るための越年対策に関する緊急要望」を提出しました。遠藤副区長が応対しました。
緊急要望の要旨
1 国保料の経過措置延長や区独自の施策で値上げをしないこと。
2 ものづくり経営革新緊急助成制度を実施すること。
3 区内中小・零細業者のために年末特別融資を創設し、年末融資の特別体制をとること。
4 公共施設の改修・修繕工事の前倒し発注を行うこと。
5 年末・年始の区役所閉庁時の緊急相談窓口を開設すること。失業者・生活保護者の緊急避難の住宅を確保すること。
(詳細は区議団ホームページに掲載…予算要望緊急要望

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