大田区議会における議会運営等についての提案を行いました


大田区議会では8日から会派代表者会議が開かれていますが、日本共産党大田区議団は8日、大田区議会における議会運営等についての提案を行いました。

2019年5月8日

大田区議会各派代表者様

大田区議会における議会運営等についての提案

日本共産党大田区議団

2019年4月に行なわれた区議会議員選挙で選出されて、第19期議員により新しい議会が発足しました。
消費税増税と物価高、社会保障切り捨てと負担増が区民のくらしと営業を厳しくしています。このような中、税金の使い方と政治のあり方が問われています。
いのちとくらしを守る区政の実現のため、区民から選ばれた区議会議員は、区民の目線に立って大田区議会の議会運営等について積極的、建設的提案をするとともに、区議会議員の特権、慣習等の廃止を含めて以下の事を要望し、提案します。

1.区民に開かれた議会と議会改革について
本来、議会は公開が原則であり、住民に開かれたものでなければならない。
①代表者会議、幹事長会、議会運営委員会における議論には少数会派を含め、すべての会派の意見が反映出来ようにすること。そのために交渉会派は3人以上とし、1人会派においても代表者を決め出席できるようにすること。
②役職選出にあたり委員会の正副委員長、理事、付属機関委員については一部会派の「密室協議」のような選出をやめ、会派議員数に応じて選出し、交渉会派以外についても適宜配分すること。
③本会議・予算・決算特別委員会での、質問時間の制限をやめ、議員の発言の自由を最大限保障すること。また、常任・特別委員会において、委員外議員の発言を制限しないこと。
④傍聴者については人数などの制限を行なわず、また、資料の提供をすること。
⑤円滑な運営を図るため、議長、副議長、議員選出の監査委員については、第一党議長、第二党副議長、第三、四党から監査委員を選出すること。
⑥夜間・休日の議会開会など、住民が参加しやすい議会にすること。また、小中学生による子ども議会を実施すること。
⑦請願・陳情について
・趣旨採択や一部採択制度を導入すること。また、陳情書の取り扱いについて審査除外基準(1)(2)(7)(8)以外は委員会に付託すること。
・審議する委員会において提出者が希望する場合、趣旨説明をできるようにすること。
2.行政視察の抜本的見直しと改善について
①区議会の行政視察は、公費を使って行なわれることから、視察する明確な目的をもったものに限定すべきであり、区民の納得を十分に得られる内容とすること。
②ヨーロッパ方面等への親善訪問調査(区政施策調査)は原則中止とすること。親善訪問については、セーラム市親善訪問は周年行事の年だけとし、北京市朝陽区親善訪問は相互交流とすること。親善訪問は対等、平等を原則とし、目的に沿った訪問時期、日程とし、他の都市への行政視察は入れないこと。
3.公費による飲食の廃止等議会経費の適正使用、その他について
①議員の自主的な会費で運営すべき議員の野球部等への寄付、平日の勤務時間内の議会事務局職員の同行、公費使用は禁止すること。
②付属機関委員の議員への報酬等は、廃止すること。
4.政務活動費の除外規定の見直しについて
①飲食の伴う忘年会・新年会等への会費の支出は除外すること。
②会議に伴う食糧費等(1人1回上限5千円)は廃止を含め見直すこと。
③公私の区別がつかない交通費等の出費はしないこと。
5.費用弁償の見直しについて
①本会議、委員会への出席のための日額旅費は廃止すること。

以  上

また10日、超党派の議員で下記要望書を提出しました。日本共産党区議団は引き続き、民主的な議会運営を求めていきます。

自由民主党大田区民連合
大田区議会公明党
令和大田区議団 代表者各位

2019年5月10日

大田区議会議員
荒尾 大介
大竹 辰治
小川あずさ
北澤 潤子
黒沼 良光
佐藤 伸
清水 菊美
庄嶋 孝広
菅谷 郁恵
杉山 公一
奈須 利江
野呂 恵子
平野 春望
福井 亮二
(50音順)

要 望 書

私たち超党派の議員は、大田区議会の民主的な運営に関わり、特に以下の点について要望いたします。
少数意見の尊重は議会制民主主義において欠かせないものです。大田区議会自ら改革につとめ区民の信託にふさわしい議会であるために、議論を尽くされ実現に努力されるよう要望いたします。

1.代表者会議、幹事長会、議会運営委員会における議論には少数会派を含め、すべての会派の意見が反映出来るようにすること。
2.役職選出にあたり委員会の正副委員長、理事、付属機関委員については会派議員数に応じて選出し、交渉会派以外についても適宜配分すること。
3.本会議、予算、決算特別委員会での議員の発言の自由を最大限保障すること。
4.交渉会派以外の質問時間の定例会毎の割り振りについては、個々の裁量に委ねること。

以上

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