保育園等の園外活動の安全対策に関する緊急申し入れを行いました


日本共産党大田区議団は10日、松原大田区長に対し、保育園等の園外活動の安全対策に関する緊急申し入れを行いました。清水副区長が応対しました。

2019年6月10日

大田区長 松原忠義様

保育園等の園外活動の安全対策に関する緊急申し入れ

日本共産党大田区議団

 先月8日、滋賀県大津市の県道交差点で信号待ちをしていた保育園児と保育士の列に車が突っ込み、園児など16人が死傷するという痛ましい事故が発生しました。
園庭のある認可保育園等も含め、園外での遊びは子どもの発達に重要な活動であることから、積極的に行う必要があり、園外での安全確保は極めて重要です。保育園から、これまでも散歩のときに危険を感じる箇所があり、保育園から自治体に改善してほしいと要請を行ったことがあるが、改善されていないとの訴えもありました。
大津市の事故を受け、国土交通省と警察庁は安全確保に向けた道路の点検を実施することとしていますが、現時点での内容は、過去5年間で子どもが当事者となった重大事故の発生した交差点のうち、道路交通環境の改善を図ることとなったものと同様の道路交通環境にある場所の点検を行い、対策を検討・実施するというものにとどまっています。保育現場の意見を踏まえた、より抜本的な対策が求められています。
学校の通学路については、2012年度に起きた登下校中の児童の死傷事故を受けて、文部科学省・国土交通省・警察庁が連携し、学校・保護者・道路管理者・地元警察署による合同点検を実施し、全国7万4483ヶ所の危険箇所を抽出し安全対策を実施しており、同様の対策が必要です。
大田区は認可保育園、幼稚園、認証保育所、小規模保育などが様々な場所に設置され、かつ交通量が非常に多い地域です。園庭のあるなしにかかわらず、子どもたちが安全に園外活動を行えるようにするため、ガードレールなどの設置や信号機等の新設、歩車分離、歩道の確保、スクールゾーンと同様の交通規制を行う「キッズゾーン(仮称)」の指定など、あらゆる対策が必要です。対策の抜本的強化のため、以下の事項をすみやかに実施するよう申し入れるものです。

1 認可保育園、幼稚園など就学前の子どもが通う施設から危険な箇所を出してもらい、道路管理者や警視庁とともに点検を行う合同点検を、国や東京都と連携して実施すること。
2 「危険箇所」の解消に向け、ガードレールなどの設置や信号機等の新設、歩車分離、歩道の確保、キッズゾーン(仮称)の指定など、有効な対策を国や東京都とも協力して推進すること。
3 園外活動における安全確保に必要な保育園等の職員の増配置を行うこと。それら安全対策に必要な予算措置を、補正予算を含めて実施しすること。
4 関係各部が連携して対策に取り組むための横断的体制を作ること。

以上

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