日本共産党大田区議団は15日、松原大田区長に対し、オスプレイの横田基地配備検討の撤回に関する申し入れを行いました。遠藤久副区長が応対しました。
２０１３年８月１５日
大田区長 松原 忠義 様
オスプレイの横田基地配備検討の撤回に関する申し入れ
日本共産党大田区議団
米太平洋空軍のカーライル司令官は７月２９日、一部記者団とワシントン市内で会見し、空軍仕様の垂直離着陸輸送機ＣＶ２２オスプレイの日本での配備について、沖縄の米軍嘉手納基地と並び、東京の横田基地も有力な候補であると述べました。同司令官は、配備先は２０１４年初めまでに決まる見通しだとして、日米両政府が協議中だと明言し、「横田には恐らく（配備先として選ばれる）相当の可能性がある」との見方を示しました。在日米軍司令部も、この発言を追認しています。日米関係筋によれば、米軍は２０１５年夏頃をめどに、１０機程度のＣＶ２２の配備を検討しています。
空軍仕様のＣＶ２２オスプレイは、特殊部隊の輸送などをおもな役割としており、戦地への兵士投入のため、危険な降下訓練や低空飛行、夜間訓練、タッチ・アンド・ゴーなどを横田基地でおこなう恐れがあります。
ＣＶ２２は、こうした特殊作戦機として運用されるため、沖縄の普天間飛行場に配備が強行された海兵隊仕様のＭＶ２２に比べて、はるかに高い事故率を記録しています。防衛省の資料によれば、被害額２００万ドル以上の「クラスＡ」の事故率は、米軍機の中で最悪です。最近も、２０１０年にアフガニスタンで作戦中に墜落して２０人が死傷し、昨年は米フロリダ州で訓練中に墜落して５人が負傷しています。
横田基地は、人口が密集した市街地に所在しており、小学校や保育園、老人ホーム、病院、住宅に隣接しています。これまでも周辺住民は、航空機騒音に苦しみ、相次ぐ部品の落下などの事故の危険にさらされてきました。それに加えて、危険このうえないＣＶ２２の配備など、とうてい認められません。
また、基地周辺にとどまらず、首都・東京の上空にひろがる広大な米軍専用の横田空域を、ＣＶ２２が飛行することも、懸念されます。特に大田区には羽田空港があり、緊急時の離発着も想定され、区民の安心・安全を脅かすことにもなりかねません。
いま沖縄をはじめ、全国でオスプレイ配備反対の声がひろがっています。東京でも、すでに横田基地の周辺５市１町は、日本政府に対し、ＣＶ２２の横田基地への配備検討の撤回を米国政府に強く求めるよう要請しています。
日本共産党大田区議団は、大田区として、日本政府および米国政府に対して、ＣＶ２２オスプレイの配備検討の撤回を求めること、同時に、米軍横田基地の撤去を求めることを、強く要請するものです。
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